Mjunpaの日記

京都の高校の数学教員です。何気ない高校生との会話に心が救われる今日この頃を綴っていきます。趣味の統計学も少しずつ放出していきますよ。

数学B「推定・仮説検定」のまとめ

 ある著名な実業家が「仕事とは社会の役に立つ行為です。」とおっしゃっていた。多分社会人になったときはそんな気持ちだったんだろうなあ、と初心を思い出させてくれました。今後もこれまでの経験やスキルを生かして少しでも社会の役に立ちたいものです。


 さて今回は、数学B「統計的な推測」の授業が一段落したので、特に推定・検定についてまとめた資料をアップします。重要部分のいくつかを空欄にして埋めながら確認させたのですが、何か問題集の裏表紙にある公式集みたいになってしまい、これでは使えないなあ…と思っています。ただ、こんな感じで手順を整理してあげるほうが高校生には親切なのかな?とも思っています。いずれにせよ、問題演習が一番大事というのは強調しています。

MTBFの区間推定

 高3生は共通テストも終わり、いよいよ国公立大学への出願が始まっています。思うように点が取れなかったと絶望しているAさん、これまであなたが必死に頑張ってきたのはみんな知っているよ。少し休んだら前を向いて歩き出そう。2月の補習、ともに頑張りましょう。

 さて、信頼性工学で重要なMTBFですが、最初この辺りの話題でつまずいたのはMTBFの逆数にあたる故障率です。ある時刻まで稼働したアイテムがその時刻直後に故障する確率の具体的なイメージがつかめず困りました。微分は奥が深い。今回のレポートも故障率に関する内容と言えるため、識者の皆様からの有益な示唆をいただけますと幸いです。
 尚、n個のアイテムの寿命を測定するときn個の寿命が観測できる完全データの場合のみの考察になっているのは、未だ不明な箇所が多々あるためです。品質管理って広大で深遠な分野だと痛感しており、携わっておられる方々には敬服するばかりです。

高校での統計教育

 高校でも令和4年度入学生から本格的に統計教育が始まりました。数学科は言うまでもなく、情報科ではデータ分析のためのプログラミング実習を、国語科では様々なデータのグラフから読み取ったことを文章化したり…と試行錯誤が続いています。

 最近2年生の数学Bの授業で推測統計を取り扱いました。データサイエンスという言葉が広がる中、生徒たちも関心は高いはずと、たかをくくっていましたが、確率計算が苦手な上、数列や微積分の知識も登場することもあり、思った以上にきつかったというのが感想です。
 そもそも数学教員自身が不慣れな分野ということもあり、某出版社の薄いワークブックを使いました。これが失敗の始まりでした。一通りさっさと終わらせようという消極的な態度ではただの方法論の暗記になってしまい、本当に面白く大切な部分が抜けてしまいます。とはいえ、自分だけがじっくり時間をかけて授業することも許されず、計画段階から見直すべきと反省しています。
 近日中に、生徒に授業アンケートをとって、次年度への参考にするつもりです。


 次回は信頼性工学に出てくるMTBF区間推定についてレポートする予定です。

品質管理 管理限界係数d2の計算

 被災された方々が一日も早く心身の健康を取り戻されることを、心から祈るばかりです。

 私の住む地域では、最近ようやく冬らしくなってきたなあと思ったら、またもや暖冬の再来で拍子抜けしている今日この頃です。

 毎年のことながら、3学期は本当に慌ただしく過ぎていきます。今週末には共通テストもあり、受験生のみなさんの実力発揮を祈っています。

 さて、前回予告した管理限界係数d2の計算過程を報告します。結局、PCのアプリstudy-aidで作成したものをjpg画像で貼り付けました。お気づきになられたこと何でも教えて頂けますと幸いです。

 

 

2024ブログはじめます

 能登半島地震で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。

さて、2024年はいろんな意味で新しいスタートの年になりそうです。このブログを通して、私が関わる子どもたちとの心温まる?日常の出来事が綴れたら幸いです。始業式の今日は、緊張からか随分早起きしてしまいました。生徒のみなさん、元気よく校歌を歌ってくれました😊

ブログでは、数学を愛する人たちとの交流も楽しみです。3年くらい前から、統計学に興味を持ち、最近では品質管理や医療統計の本を読んでいます。次回はXbarチャートを描く際に使われる係数d2の積分表現の導出について書きたいのですが、数式をどう表せばいいのか…これもまた勉強しなくちゃ。

今年一年、よろしくお願いいたします🙇