Mjunpaの日記

京都の高校の数学教員です。何気ない高校生との会話に心が救われる今日この頃を綴っていきます。趣味の統計学も少しずつ放出していきますよ。

自己正規化モンテカルロ積分法

 ある日の授業、「先生、もっと易しい言葉で説明してよ」と生徒から言われてハッとしました。ともすれば、学問の言葉って庶民の理解を拒むかのような難しい専門用語を使いがちです。例えば、教科書では「集合Aに属さない要素からなる集合をAの補集合といい、Aバーで表す」等と書かれていますが、要は「A以外のことだよ」で十分です。確かに深く学問を探究する人達にとっては厳密な定義や表現が必要だと思いますが、もっと親しみやすいソフトな語り口調があるべき!と思っています。😉
 今回の統計レポートは、ベイズ統計学でも有用な自己正規化モンテカルロ積分法です。母数を確率変数とみて、事後分布をベイズの定理で求める説明は多くの書物で見られますが、その事後平均ってどうなるの?という興味深い話題だと思っています。(あーあ、やっぱり難しい用語ばかり出てきて…このブログも敬遠されちゃうのかな?)
 引用書籍の「モンテカルロ統計計算」はすっかり愛読書になりましたが、難しくって1日平均1ページくらいのペースです。今回誤植では?と出版社さんに連絡を差し上げたところ、担当の方とのやり取りを通して、出版社さんのご苦労を知ることができる、いい経験をさせていただきました。😊